人生相談本 - 腹八分寄り道人生

おしん的人生を歩んできたヤマザキマリが、だからこそ言える人生の味わい、愉しみ、喜びとは。人生にいきづまっている日本女性に、「心のタガの外し方」を語りおろしで捧げます。

ヤマザキマリさん好きだ。落ち着いた声のトーンも好きだ。
幼少時のエピソードからぶっ飛んでる。団地住まいで動物NGでも、捨て犬を見ると「だって、可哀想でしょう」と拾ってきてしまうお母様。

だから、私が動物を拾ってきても「仕方ないわね」と言うぐらいで、家族みんなの「仕方ない」がいろいろと寄せ集まってました。一時期、家の中には、ザリガニ、カメ、金魚、鳥、リス、猫、犬などありとあらゆるものがいた。トンボは普通に部屋の中を飛んでました。

第四章での『職場という世間の中で、「同僚や上司に足を引っ張られるときの対処法」について』の回答にハッとした。

具体的な対処法を考える以前に、「あなたがしっかりしていれば全く平気」ということだとは思います。そしてまずは、引っ張られて悲しみ嘆くより、足を引っ張る側がなぜそうしているのかを考える。「この人たちは何か問題を抱えてるんじゃないかな？」というところから始めてみるんです。

ほぅほぅと終始感心しながら読了。波乱万丈な人生を歩んできたヤマザキさん、説得力が違う。それでも「姑と気が合いません」という悩みにだけは、「もう、諦観しましょう。それしかありません。」って。。あー面白い。

テルマエもプリニウスもジョブズも面白いけど、地球恋愛が一番好き。