作家と出会う店

作家と出会う店 バーデンバーデンへ、デザインの思想を探しに。

“日本の美意識を現代に表現すること” を理念とするインテリアショップ、「バーデンバーデン」が目黒の住宅街にオープンしたのは13年前。オーナーの森 千鶴子さんは、築四十数年の小さな一軒家を、木造二階建ての民家の良さを残しつつ改修。日本人に向けた、日本の美意識を持つクリエイターの商品を扱う、日本サイズのスペースに仕立てました。

一目惚れ本。　表紙からキラキラが漂ってきた。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　このお店に引き寄せられる才能たち。作り手の方々の表情、作品、思い。

量産型の生活をそろそろ見直す年頃になりました。こんな素敵なものたちに囲まれて暮らせたら――夢想ほわわわん。近所じゃなくて良かった。通ってしまうぜ。

バーデンバーデン代表、森さんの熱が伝わってくる。

「うちの価格帯は、高いといえば高い。でも、高級ブランド品より安い。人間国宝の作品というわけではないし、値付けとしても中途半端だと思います。この価格帯のものは他にないですよ。でも他にないものを、他にない空間で、提供しているつもりです」
　十三年目を迎えたバーデンバーデンの立ち位置は明確で、確信的だ。