腹八分寄り道人生

なんてことない日常つらつら

終活ファッションショー

終活ファッションショー

終活ファッションショー

司法書士の市絵は、老人たちの遺言相談にのるうちに、死ぬときに着たい服を発表する「終活ファッションショー」の企画を思いつく。参加者を募ると、年齢も趣味もばらばらなメンバーが集まった。義母の葬儀の希望を叶えられなかったことを悔やむ嫁、バブリーなセレブ夫人、熟年離婚寸前のエリート夫婦、元警察官のオカマバーのママ…。十人十色の死装束から、それぞれの人生が見える―。人情系エンタテインメント長編。

小説自体は佳作の部類かもしれない。作者の思いが溢れんばかりで、少しまとまりにも欠ける。でも、とっても大切なこと自分のこと家族のことを考える良いきっかけになった。漠然と50くらいまで生きればいいかと考えていたが、そんな自分が無責任で非情な人間のような気がしてきた。
もうじきお盆です。  家族と、普段はしない話をしてみませんか。

ちなみに実母とは「自分が死んだらどうして欲しい。誰に連絡してほしい。通帳証券はあそこ。」的な話をしている。最期に着る服までは話してなかったな。わたしはムシロ以外なら何でもいい。

死者は棺の中にありながら無防備だ。無遠慮な視線に晒される。
その時に着る服は、ある意味、武装なのかも知れない。