嘆きの美女

嘆きの美女

生まれつき顔も性格もブスな耶居子は、会社を辞めほぼ引きこもり。顔のにきびをつぶすことと、美人専用悩み相談サイト「嘆きの美女」を荒らすことが最大の楽しみだった。ところが、ある出来事をきっかけに「嘆きの美女」の管理人のいる、お屋敷で同居するハメに…。美しくても、美しくなくても、たくましく生きる女性たちの姿を描く。

最高に面白かった。できることなら、このままずっと彼女たちの人生を覗かせてほしいくらい。美女ユリエがぶっ壊れてから、想像を超える展開に時間を忘れて読みふけってしまった。

世界のあらゆるものから愛されているような美女たちが抱える深い闇。
世界のすべてを憎んでいた醜い耶居子は変わる。そして美女たちをも変えていく。彼女の言葉(本音)は鋭いナイフのようだ。血が吹き出る。もちろん耶居子自身も深手を負う。
ラスト。　傷口はふさがり、美女たちは強く輝きを増す。
スピンオフ『耶居子のごはん日記』も、本当にありがとう！耶居子の趣味趣向脳内がまるで自分のことのようで、本当に楽しく読ませていただいた。

とりあえず、明日ＴＳＵＴＡＹＡから借りてくるかな。

キック・アス DVD