腹八分寄り道人生

なんてことない日常つらつら

気分上々

気分上々

気分上々

「自分革命」を起こすべく親友との縁を切った女子高生、家系に伝わる理不尽な"掟"に苦悩する有名女優、無銭飲食の罪を着せられた中二男子……   森絵都の魅力をすべて凝縮した、多彩な9つの物語。

ダ・ヴィンチ野生時代、non-no他様々な雑誌等に掲載された短編を一冊に。  カメレオンのように全く異なる作家さんが書いたようだ。主人公も女子高生から末期のスキャンダル女優など幅広い。薄暗い幸福観の彼氏イイ!! 眠る前に一話ずつ。「なんだか今日は良い日だったな」そんな気持ちになる素敵な短編集でした。  「ヨハネスブルグのマフィア」が大人の恋な感じで、ちょっとドキドキで好き。



左右対称こそ至上!という家系に生まれた草間由果。芸能事務所にスカウトされ、女優の道へ。「武澤花緒」という新しい名前で新しい人生が始まったが、草間の血から逃れようとすればするほど破滅へ向かっていく。

今は思います。人はむしろ他人を大切に生きるべきではないのか、と。
家族は選べない。けれど他人は選ぶことができる。家族の数は限られているけれど他人は無限に開けている。