腹八分寄り道人生

なんてことない日常つらつら

十七音の海

十七音の海 俳句という詩にめぐり逢う

十七音の海 俳句という詩にめぐり逢う

研ぎ澄まされた俳句的「ものの見方」を知れば、たちまち日常が感動に変わってゆく。100句以上の鑑賞を通して、初心者にもわかり易く楽しめる、俳句入門必携の書。

ときとして小説や映画よりも、限られた字数で表現する俳句や短歌の方が、思いや情景をより確信に近い形で伝えられる。言葉を重ねるよりもそぎ落とされた柱の部分だけ。しかし、時代背景や詠み人の人生などを知ってると知らないとでは作品の印象がまるで違ってくる。著者・堀本裕樹さんの解説がとても分かりやすい。堀本さんの学生時代の俳句サークルの師範・鎌田東二先生はこうおっしゃったそうです。「俳句は宇宙を詠めるんだ」
面白くて何度も読み返しているけれど、川上弘美さんの句でいつも笑ってしまう。

はつきりしない人ね茄子投げるわよ