僕の死に方
- 作者: 金子哲雄
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2012/11/22
- メディア: 単行本
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突然の余命宣告。絶望の中でやがて彼は「命の始末」と向き合い始める。 その臨終までの道程はとことん前向きで限りなく切なく愛しい。これは41歳で急逝した売れっ子流通ジャーナリストの見事な死の記録である。
軒並み売り切れで、年末にようやく届いたのになかなか開けなかった。『ホンマでっか!?』初回から見てたんですよ。いっつも胡散臭い情報を披露しては さんまさんに弄られていた金子さん。夫といつも「こういう人って(番組に)必要だよねぇ」とよく話してました。なんでだろうねぇ。神も仏もないねぇ。
金子さんはお姉さん2人と弟さんを幼い頃に亡くされているそうです。
思えば自分は、今まで生きていたことが不思議だったのかもしれない。 最近、長寿遺伝子とも呼ばれる「サーチュイン遺伝子」の研究が進んでいるが、おそらく自分には、その長寿遺伝子がないのだ。
尾木ママのいうように「あっぱれすぎる」。
でも、でもさ、水臭いじゃないの。なんでもかんでも一人で整えてさ。それが金子さんらしいっちゃらしいんだろうけど。赤の他人の一視聴者のわたしでさえ、そう思うんだから親交のあった方々の虚しさはその比じゃないよ。
でも、そんなこと言いながらも とてもとても勉強になりました。
余命0日宣告されてからの金子さんの生き様、どうか一人でも多くの方に読んでいただきたい。
経験して初めてわかることがある。
もし皆さんの周りにがん患者がいたら、 「好きにしたらいいよ」と温かく声をかけてほしい。 「がんばれ」という言葉もつらい。
そういえば、『納棺夫日記』にもそんなことが書いてあったな。
- 作者: 青木新門
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1996/07/10
- メディア: 文庫
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