気になる科学
- 作者: 元村有希子
- 出版社/メーカー: 毎日新聞社
- 発売日: 2012/12/20
- メディア: 単行本
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ノーベル賞や疑似科学、宇宙から地震、原発問題まで、「発信箱」「記者の目」でおなじみの科学環境部デスクによる最新〈理系〉コラム。
ノーベル賞、iPS細胞、モーツァルトの波動、アンドロイド、遺伝子、ヒッグス粒子、ニュートリノ、食、介護、地震、原発、論文捏造、はやぶさ、ISS,宇宙開発、皆既日食、男の薬指などなど……全103篇
『第4章 宇宙へ』『第5章 そして科学はどこへ行く』がとても面白かった。 1コラムが2〜5頁くらいなので、つまみ読みにちょうど良し。 それより何より、この装丁は味があって好きだなぁ。
神の粒子「ヒッグス粒子」の存在が確認された。それって無茶苦茶スゴイことなんだ!という興奮を伝えるべく、著者は発表日の午後、翌日の朝刊のメニューを決める編集会議で熱くプレゼンしたそうです。
ヒッグス粒子とはそもそも何か、その役割は、検出方法は……とプレゼンしたが、居合わせた全員がぽかんとしている。ややあって、主催者が口を開いた。
「……すごいことは何となくわかるが、わからんな」
「それでいいんです!」と私。
「で、その発見は何か役に立つのか」
「何の役にも立たないですが、心が豊かになります」
たしかに!平々凡々な生活を送る一介の主婦が科学にワクワクしてます。ありがとう。