腹八分寄り道人生

なんてことない日常つらつら

凶悪

凶悪 [DVD]

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獄中の死刑囚・須藤から、闇に埋もれた殺人事件を告発する手紙を受け取った雑誌記者・藤井。須藤は事件の首謀者である“先生”を追い詰めたいと訴え、藤井は取材にのめり込んでいくが…。

序盤のシーンから「やっぱ見るの止めとこかな...」と後悔した。仁義とか必要悪とかそんなんじゃない、底なしの闇。彼らは圧倒的に何かが欠落しているのか。  それとも、あれが人間の本来の姿?自分の「身内」を大切に思う気持ちは一般人以上にあるようだが...その落差にクラクラする。
事件化している殺人なんて、ほんの一握りなんだろう。

人はどこまで凶悪になれるのか
誰でも凶悪になり得るのか
そして、人間のもつ正義とは。

映画PRVで山田孝之さんがそう語っていました。
アルツハイマーの母を妻に在宅介護を任せたまま、事件に憑かれたかのように取材に没頭する藤井。ラスト、老人ホームに母親を送るシーンを挿んだのは、それが悪の芽だと言いたかったのかな。。罪悪を感じる部分があるうちは凶悪にはなりえないとは思うけれど...重い重い後味最悪の力作でした。




凶悪―ある死刑囚の告発 (新潮文庫)

凶悪―ある死刑囚の告発 (新潮文庫)

早く読まないと、そんな何かに追われるように一気読み。実際の後藤の手紙や、本人の写真なども載ってる。これがフィクションじゃないなんて信じられない。





DRAGON

DRAGON

中学のとき、よく聴いたー。 実家にまだあるかな。
タレント本コーナーにある何かを立ち読みしたとき、「音楽やめて役者に専念すれば億稼げるのにとマネージャーに言われた」と書いてあったけど、こういう人は何やっても成功するだろうな。天性の「余裕ある風体」的な。人間国宝だ。