腹八分寄り道人生

なんてことない日常つらつら

ケモノの城

ケモノの城

ケモノの城

ある街で起きた監禁事件。保護された少女の証言に翻弄される警察。 そんな中、少女が監禁されていたマンションの浴室から何人もの血痕が見つかった―。あまりにも深い闇に、果たして出口はあるのか?
小説でしか描けない“現実”がここにある―。圧倒的な描写力で迫る衝撃のミステリー。

ストロベリーナイトは再放送されるたびに見てしまう。俳優さん全員が緊張感ある良い顔してる。
誉田さんの本だから 一応覚悟して読んだつもりだったけど、途中何度もしんどくなって挫折しかけた。読みたくない読みたくないと愚痴り、夫にも「だったら読まなきゃいいのに...」と呆れられながらの読了。
巻末の参考文献にもある通り、実際にあった事件がベースになっている。闇金ウシジマくんでも取り扱っていたので、描写から何からそのまんまでトラウマが蘇る。。ウシジマくんの方は一応 胸がすく終わりだったけど、こちらの決着は......うーん...これが『小説でしか描けない“現実”』なんだろうか。

あいつらは人間ではない、と。育ち方や周りの環境などは関係なく、生まれながらにして人間とは全く異質な存在だと。わたしもそう思う。殺人より惨い、人を人とも思わないおぞましい所業。ゾンビの方がよっぽど人間的だ。こんなことが世界のどこかで、日本のどこかで、今でも起こっているのだろうか。

二度と読みたくない。