腹八分寄り道人生

なんてことない日常つらつら

又吉さん

夫のお盆休みに小説読めるかな〜と思い、話題のものを。



10日付け読売朝刊。又吉さんの寄稿文が面白くて吹き出してしまった。
(一部抜粋)

『遠足』というテーマの作文では、集団から離れ、教頭先生と二人で山道を歩いたことだけに焦点を絞って書きました。僕が、坂道で足を滑らせ、細い枝を折ってしまうと、「木も生きてんねんから、折ったらあかん」と教頭に叱られました。
しかし、もっと傾斜のきつい坂道で教頭は足を滑らせ、「わー!」と叫び、何本も木の枝を折りながら下まで駆け抜けて行きました。
僕が気を使って何も言わずにいると、教頭は「木が、先生を助けてくれた」と自分の時は信じられないくらい、前向きな解釈を述べました。
その時のことを作文に書くと、担任から皆の前で読むように促されました。やはり、緊張しながらたどたどしく読んだのですが、皆、声を出して笑ってくれました。文章を書くことの快感を得たのは、この時だと思います。