腹八分寄り道人生

なんてことない日常つらつら

建築考

先月、フジテレビ深夜に放送された『戦う建築家!FIGHTING ARCHITECTURE』という番組が良かった。
二人の建築家によるコンペ合戦。

クライアントゲストは沢村一樹さん。このバトルに参加する建築家は“建築界のストーリーテラー”西田司と“固定概念を疑う革新者(イノベーター)”谷尻誠。
2人の建築家には過酷なルールが課せられている。沢村さんとのヒアリングは1回のみ。プランニング期間は3週間。一体どんなプランが出来上がるのか?

ヒアリング後の沢村さんの表情で勝敗はわかってしまったが、建築家の方がゼロから形にしていくという普段見ることの出来ない過程を垣間見ることができて凄く面白かった。
常に飄々とした体を崩さずにチャラけてた谷尻さんが、詰めの終盤を見せなかったのは少しズルイなぁと思ったけど、努力の部分は見せたくない人なんだろうな。
建築ジャーナリストの青野さんの解説がわかりやすかった。

西田さんは作曲家で言うと“バッハ”。谷尻さんは“モーツァルト”的。

勝ち負けが決まるのはちと切ないが、最後までハラハラドキドキした。台場建築研究会理事長という変な設定の千葉雄大くんのコメントがしっかりしてて驚いた。  制作には時間と金がかかるだろうが、シリーズ化するといいな。



仕事柄、主人の本棚には建築関係の本がたくさん並ぶ。
定期購読の日経アーキテクチュア。専門的で私にはよく分からないことばかりだが、学校建築の記事や末尾の読書投稿などは面白く、コソコソ読んでる。



今日の朝刊に「ルーブル美術館分館を日本人建築家が設計した」という記事が載っていた。建築家の妹島和世さんと西沢立衛さんの共同事務所「SANAA」の設計で、2009年の着工で、来月開館だそうな。

こちらに西沢立衛さん、バッハ西田さんが載っていた。

建築をつくることは未来をつくることである

建築をつくることは未来をつくることである



途中までしか読んでないが、こちらも面白い。

建築少年たちの夢―現代建築水滸伝

建築少年たちの夢―現代建築水滸伝


テレ東『美の巨人たち』では、年に数回「日本建築」を特集する。これがまた毎度毎度ゾクゾクするくらい感動する。今夏、日本の国宝建築シリーズで放送された「迎賓館/赤坂離宮」。本日から三日間、前庭開放されています。館内には入れないけど、明日おのぼりさんで行こうと思う。皆さんも是非!
迎賓館赤坂離宮の前庭公開について