逢沢りく

逢沢りく 上

逢沢りく 下

りくは中学生。おしゃれなパパと、カンペキなママ、「オーラがある」と友だちが憧れる、ちょっと特別な存在。
美しい彼女は、蛇口をひねるように、嘘の涙をこぼすことができた。
悲しみの意味もわからずに――
『きょうの猫村さん』で老若男女の心を鷲掴みにした ほしよりこの、傑作長編コミック!

話題本。
ほしよりこさんが小説書いたのかと勘違いしたままAmazonで注文。いつもの鉛筆漫画だった。この「カンペキなママ」がとーっても困った人。大事に大事に世の中の汚れから娘を守って育ててきながら、あーもういいやと突きす。家族に尽くす完璧な自分に酔っているだけの自己愛の塊。母親の望む娘を演じてきた「りく」の混乱と憤りが伝染してくる。イライライライラ…
嘘の涙は止まり、本当の涙を出させたのは誰でしょう。
走り出した「りく」を誰も止められない。余韻。この先の新しい彼女の未来を祈りたくなる。