腹八分寄り道人生

なんてことない日常つらつら

猟師の肉は腐らない

猟師の肉は腐らない

猟師の肉は腐らない

世界を巡った末に、故郷・阿武隈の山奥に戻った猟師の義っしゃん。
賢い猟犬をお供に猪を狩り、岩魚を釣り、灰や煙を使って肉を保存し、冬に備え、危険から身を守る。蜂も蝮も木の皮も、なんだってご馳走になる。過酷な自然との暮らしは、現代人が忘れてしまった様々な知恵と工夫がてんこ盛り。食の基本、命の連鎖を身をもって学んだ、驚きの記録。

小泉武夫さんと義っしゃんが、お互いをリスペクトし合っている その距離感が絶妙。インドやエジプトや東京の片隅で、何かに引き寄せられるように再会する二人...これが男女なら運命と呼ばず何とする。縁があるんだろう。
山や川に分け入っては取って採って狩って喰らう。
なんて旨そうなんだ!昆虫でも幼虫でもチャレンジしてみたくなる。毒蛇に咬まれたとき、脚長蜂に刺されたとき、120キロの猪に瀕死の怪我を負わされたとき。勉強になるなぁ。ターザン系男子、あると思います!
著者のワクワクが伝わって、最初から最後までワクワクしっぱなしでした。


義っしゃんの命に対する真摯な姿勢が素晴らしい。この絵本を思い出した。

しんでくれた

しんでくれた